今回のケースは、レガシーのフロントバンパー、右フロントフェンダーの擦り傷修理、右ヘッドランプ交換です。
修理前の状態
修理前の状態
- フロントバンパーにかなり大きな擦り傷あり
- ヘッドランプの位置がずれている
- 左ヘッドランプ取付部分が割れてる
今回は、ボンネットを開け、ヘッドランプを上から見たらのですが、結論から申し上げますと交換するしかありません。
というのは、割れた箇所が一か所で、破片が残っていれば修理出来る場合がありますが、レンズ下の角の部分まで破損していたので、交換することが最善策となりました。
修理の内容
修理の手順は次の通りです。
修理の手順
- キズの深かった部分に、パテを盛り、乾燥硬化後、元の形となるようにサンドペーパーで削る
- やや広めに周辺部分を細かいサンドペーパーでキズをつけてから、中塗り塗装であるサフェーサーを塗布
- 乾燥硬化後、さらに細かいサンドペーパーにて研磨
- 上塗りする部分を粗めのコンパウンドを使って、キレイにする
- 塗装する面の処理をし、マスキング
- フロントバンパーの塗装
- フロントフェンダーの塗装
- 熱を加えて乾燥硬化後、磨きをかけて完成
フロントフェンダーにはまだ3本の長い線キズがありましたが、この部分の修理について補足事項がございます。
フロントフェンダーに微細なキズをつけることによって、塗装の密着性を向上させる「足付け」と呼ばれる作業があります。
この脱脂作業が不十分であると、ワックスが残ってしまい、「ハジキ」という不具合が生じてしまいます。
「ハジキ」とは、イメージ的に言えば、クレヨンで描いた絵に絵の具を塗ろうとしても、うまく塗れないような感覚を指します。
「ハジキ」は塗装中に修復できますが、手間のかかるものであるため、脱脂作業には特に注意を払います。
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